祭典・年中行事
1月1日 元旦祭
2月3又は4日 厄除祈願祭(節分)
4月4日 神楽祭
京阪神各地の神社には、色々な形式の「浪速神楽」が伝わっておりますが、佐備神社では「冨永流浪速神楽」として約28座を伝承しております。
これらの奉納される浪速神楽をまとめて、太々神楽と称し、戦前は神社の御祭礼日に、一日かけて奉奏されておりました。
佐備神社では、この伝統を受け継ぎ、毎年4月に「神楽祭」を行っております。
6月30日 夏祭(夏越祓)

茅の輪神事について
茅の輪神事は『ちのわしんじ』と読み、茅の輪をくぐり越えて罪穢れを除き心身の清浄ならんことを祈請するので『輪越祭』『茅の輪くぐり』とも称されます。
茅とは『ちかや』『ちがや』のことであって、薄(すすき)、萱(かや)などの多年生草木の総称です。茅の輪の起源については『続日本記 七』に備後風土記逸聞を引用して次のような事柄が記されております。
即ち、神代の昔、素戔嗚尊が南海の方へお出になる途中、或る所でお泊りになろうとして土民の『蘇民将来』と『巨旦将来』と言う兄弟に宿を求められた。
その時、弟の巨旦将来は裕福な身であったにもかかわらず、宿を拒んだのに対して兄の蘇民将来は貧しい身であったが尊をお泊めし、座を設け、粟飯を饗してご待遇申し上げた。
その後、年を経て尊は再び蘇民将来の家を訪れ『若し天下に悪疫が流行した際にはちがやを以って輪を作りこれを腰に著しておれば免れるであろう。』と教へ給ふた。
この故事に基づき、蘇民将来と書いてこれを門口に張れば災厄を免れる、という信仰が生じ、また祓の神事に茅の輪を作ってこれをくぐり越えるようになりました。